• 2017年1月6日
  • 2021年11月12日

体温測定のマナー

 

患者さんの体温を測定する際、気をつけたいマナーがあります。今回は体温測定のマナーについてご紹介します。

発汗がある場合はふき取る

わきの下に発汗があると、体温は実際の値よりも低く表示されてしまいます。正しく測定するために、測定前に汗をかいていないか確認し、発汗がある場合にはしっかりとふき取ってから測定しましょう。また、適宜、室温調整などの環境整備を行うことも大切です。

麻痺側などの体位を考慮する

側臥位(そくがい)などで横向きになっている場合、下を向いている側の血液循環が悪くなりやすいため、上側のわきで測るよりも体温が低く表示されることがあります。また、麻痺がある場合も同様に、麻痺側のわきで測ると体温が低く表示されやすいので注意しましょう。

活動直後の測定は避ける

食事や運動、入浴、外出などの活動直後は体温が高く表示されやすくなるため、活動後、最低30分は体温測定を避けましょう。
体温測定は、バイタルサインのなかでもっとも測定頻度が高いもの。だからこそ、できるだけ正確に測定することが大切です。基本を守って、正しいケアへとつなげていきましょう。

取材・文:看護師 坂口千絵

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