「聞き上手」は、患者さんとよりよいコミュニケーションをとるために重要なスキルです。患者さんが「話をきちんと聞いてもらった」と感じられる、上手な話の聞き方についてお伝えします。
あいづちとうなずき
話の区切りを目安に、ゆっくりとあいづちを打ったり、うなずいたりすることは、「きちんとあなたの話を聞いています」という意思表示のひとつ。「はい」「そうなんですね」などの短い言葉をはさみながら、話に関心をもっていることを伝えましょう。
伝え返し
相手が話している内容を、そのまま、もしくはまとめて伝え返すことで、相手は「自分の話をきちんと聞いてもらえている」という満足感を得られます。まとめて伝え返すときには、「○○さんがおっしゃっているのは、つまり、△△(話の内容)ということでしょうか?」と、要所で話を要約して返すのがポイントです。
誰でも、自分の話に真剣に耳を傾けてもらえたら、気持ちいいものですよね。これらのことを意識し、「聞き上手」になって患者さんとの信頼関係を築きましょう。
文:看護師/カウンセラー 坂口千絵