• 2020年10月23日
  • 2022年5月13日

復職に自信をつけたい!失敗しない採血方法

 

ブランクから復帰後にネックとなりやすい看護技術。なかでも採血は、特に不安を感じるという方も多いではないでしょうか?

採血は患者さんにとって痛みや不安を伴う医療行為。そのためできる限りメンタル面に配慮しながら正確に実施することがポイントです。 はじめは不安でも、過去に身につけた技術は、学び直すことできっと取り戻せるはずです。今回は失敗したくない採血のコツについてご紹介します。

採血の事前準備で正確・確実に!

採血は日常的に行われる手技ですが、重大な合併症を伴う場合があるため、正確に行う必要があります。

まずは採血を行うために事前準備を行いますが、このとき物品だけでなく、患者さんの安全、安楽を考えスムーズに実施できるように準備しましょう。

例えば、過去に採血を行ったときに気分が悪くなってしまったことがある患者さんであれば、ベッドで臥位になってもらうなどの配慮、アレルギーの確認、麻痺やシャント部位をはじめ避けたい穿刺部位がないかなど、事前に確認します。

採血をスムーズにするために

駆血帯を巻く前から太くてくっきりした静脈が見えていれば迷わず穿刺できますが、血管が見えにくく触れてもわからない患者さんも少なくありません。 その場合、血管を怒張させる方法として、手首から中枢に向かってマッサージを行ったり、蒸しタオルで温めたりすることが挙げられます。

しかし、実はそれ以上におすすめなのが「患者さんに聞く」ことです。特に血管の細い方は、何度も穿刺された経験があるという場合も多いため、「いつも左腕のここに刺してもらっている」などと指定してくれることがあります。 私も初対面の患者さんには「いつもどちらの手で行っていますか?」とあらかじめ聞くことで、失敗を防いでいます。

難しいと言われる「見えない血管」の採血方法

採血で最も難題なのは「見えない血管」です。 皮下脂肪が多く血管が触れにくい、なおかつ血管の細い患者さんの採血に冷や汗を感じる看護師は数知れません。私も復職当時、肥満の方や子どもの採血に苦手意識がありました。

その場合、血管が太くて弾力のありそうな手背静脈を選ぶことが多いですが、末梢に行けば行くほど痛みを感じる痛点が多いので、なるべく正中皮静脈を探すようにしています。特に意識していたのは、基本的な解剖生理の復習と、家族や友人、知人などいろんな人の血管を見ること。

復職前にもできることはあります。テキストや、今は動画などでも学べますが、やはり実践して身につくことは多くあります。静脈の走行や太さ、弾力は人によって違いがあるので、ぜひ試してみてくださいね。

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