• 2020年7月7日
  • 2021年11月15日

ブランクは怖くない!今までの経験を活かせる復職とは?

 

現在、新型コロナウイルス感染症の影響から看護師不足の問題が取り沙汰され、潜在看護師への復職の呼びかけが行われています。
しかし、ブランクを抱えたまま職場復帰する不安が大きな壁となり、躊躇している方も少なくありません。今回は、「看護の仕事から離れたからこそ、得られた経験を現場で活かすことができる理由について、ご紹介していきます。

スムーズなコミュニケーション力

職場を離れたことがきっかけで、今までとは違った人間関係が生まれた方も多いと思います。新たな人間関係のなかで、復職した際に役立つスキルが身についていることもあります。例えば、お子さんがいる方であれば、子どもを通じたママ同士のお付き合いや、保育施設、学校関係、習い事など、様々な関わりがあるでしょう。そして、そこで培ったコミュニケーション力は、看護に活かせることも少なくないのです。

私の場合ですが、多様な人間関係に接したことで、復職時に患者さんとの関わりがとてもスムーズに感じました。若かった頃は、必要事項に患者さんの情報を埋めることに必死だったため、ぎこちないやり取りしかできませんでした。
復職後は以前のような戸惑いもなく、何気ない日常会話から患者さんの情報を収集することはもちろん、患者さんやその家族の想いをより深く理解できるようになりました。

例えば、患者さんの清拭をしながら天気の話や入院中での出来事などを伺っていくと、ふとした瞬間に不安や心配の訴えが出てくることがあります。そうした会話の一部から気持ちを汲み取り、治療やケアにつなげていけたことに驚きと嬉しさがありました。復職後は焦らず、自分にできることを発見しながら進んでいきましょう。

経験は宝になる

復職を不安に感じる理由として、「技術不足の心配」があるかと思います。現場から離れていた時間が長いほど、その心配は大きくなるばかりですよね。しかし、看護から離れていたとしても、今までの日常の積み重ねが意外にも役立つものなのなのです。

例えば、洗髪や清拭、足浴などのケアでは、自分でも驚くほどスムーズにできました。もちろん初めのうちは、物品から指導していただきましたが、その後はビニール袋を無駄にしないよう、オリジナルの方法を見つけたり、足浴しながら洗髪したり、とにかく時短で正確なケアを心がけて実践しました。おかげで患者さんやスタッフから感謝され、その嬉しさが自信につながりました
私自身、子育ての真っ最中だったので、いかに無駄をなくして効率よく子どもをお風呂に入れたり、寝かしつけたりできるかが毎日の日課でした。そのため、自然と優先順位を決めながら進めることができたのかもしれません。現場から離れてしまい復職が難しく感じていましたが、仕事から離れていた時間に経験したひとつひとつが、自分の力になっていることが分かりました。

新型コロナウイルス感染症を機に、復職を考えるようになった方もいらっしゃると思います。ブランクのハンデは、これまでの積み重ねてきたもので穴埋めできます。きっと今までの経験を活かせる場面が多々出てきますよ。

ブランクOK!看護師専任の キャリアアドバイザーに相談してみませんか?

著者プロフィール