• 2013年3月13日
  • 2021年11月16日

復職時に実践してほしいメモのコツ

 

復職したての時期は業務の流れを覚えることで精いっぱい。「その日に覚えたことは、なるべくその日のうちに復習したい」と思いつつ、なかなか覚えきれなかったりもするのでは? そんなとき、最大の味方になるのが「メモ」。今回は、いざというときに頼りになるメモの取り方をレクチャーします!

「言われたことだけ」を書かない

メモを取るときに、「言われたことだけ」を書いていませんか? しかしそれは業務を覚えるのに、効率的ではありません。言われたこと以外にもわからないことがあれば、その都度質問し、メモを取って覚えていくことでスピーディーに業務を覚えることができ、緊急時にも焦らず対応できるようになります。

多種多様な業務の中でも、早めにメモしておきたいのが「物品の場所」です。業務が忙しくなると、スタッフの手が回らなくなり「○○を用意してもらっていいですか?」「○○が足りないので、持ってきてください」と指示を受けることがあります。そうした指示は緊急時に多くなるので、慌てることがないように物品の配置場所を細かく記載しておくといいでしょう。

実は私も、復職時に物品の場所がわからなくて苦労したのですが、空き時間を利用して物品の配置場所をイラストにして覚えました。復職したてのときは思いがけない空き時間もあるので、有効に利用するとよいでしょう。

また、頻繁に使用する薬剤電子カルテの操作方法も忘れずにメモを取るようにしましょう。

メモ帳は2冊活用するのがおすすめ!

メモを取るときは慌てることが多いので、字が汚くなったり、書く場所がバラバラになったりします。

私のメモ帳も殴り書きばかりだったので、時間がたって読み返すとなにが書いてあるのかよくわからないこともしばしば。それに気付いてからは「清書用のメモ帳」を作って、その日のうちに書き直すようにしていました。

はじめは「1日の流れ」や「物品の配置場所」など、仕事場の構造や業務の内容を覚えることが多いと思いますが、業務に慣れるにしたがって入院、検査など、できることが増えていくので、覚えることも当然増えます。そんなときに心がたいことは、入院に必要な物品やカルテの入力方法だけでなく、疾患に対する観察項目、ケア方法などについても、しっかりメモすることです。

私は復職までのブランクが長かったのですが、そうすることで、検査での介助や診察介助などで抜け漏れがなくなり、スムーズな対応ができました。

受け持ちの患者さんによっては、久しぶりに介助を行うような検査や処置もあるので、メモがさらに重要になります。「忘れました」とならないように、メモ帳で自分だけの作業テキストを作成・管理しておきましょう。

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