• 2015年5月1日
  • 2021年10月14日

新人指導で相手のモチベーションを上げるには

 

新人指導では、今日一日の流れで「できた」ところと「できなかった」ところをそれぞれ挙げてもらい、「できなかった」ところを重点的に振り返り、反省していくやり方がこれまでの主流でした。
しかし、この方法では「できていない」と自覚している相手をさらに落ち込ませる可能性があります。

相手に反省点を聞くときには、「できたところ・できなかったところ」を明確にするのではなく、「できたところ・もう少し改善すればもっとうまくできたところ」に焦点を当てて、一緒に考えることが大切です。
業務の振り返りは、「できない部分をどう補うか」だけでなく、「できていることをしっかりと認識してもらう」ための時間でもあるからです。

新人指導は、言葉ひとつで相手を落ち込ませてしまう場合もありますが、モチベーションアップのきっかけにすることも可能。そのため、言葉遣いにちょっとした工夫が必要になります。試行錯誤することで、教育のやりがい・面白さをさらに実感できるかもしれませんよ。

文:看護師/カウンセラー 坂口千絵

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