新人指導で言ってはいけないNGワードとは?
新人指導で言ってはいけない代表的なNGワードに、「なぜ」「どうして」という言葉があります。
「なぜ、○○しなかったの?」「どうして○○なの?」などは、理由を尋ねる質問としては非常に使い勝手の良い言葉です。
しかし、これらの言葉は、指導者に責める意図がなくても、言われた相手は「責められている……」と受け取ってしまうのです。 また、この聞き方は「過去に向けた質問」と呼ばれ、有効な解決策がなかなか見つからないという特徴があります。
指導する相手に何かを確認する際は、「○○しなかったのは、どんな理由があったの?」など、相手の行動の背景を探る質問をしてから、「次に○○ができるようになるためには、どんなことが必要?」と、「未来に向けた質問」をしていくことで対処方法が見つかりやすくなります。
言葉の言い回しを変えるだけで、さまざまな発見が得られます。新人指導がうまくいかないという方は、ぜひこの方法を取り入れてみてくださいね。
文:看護師/カウンセラー 坂口千絵