• 2014年11月7日
  • 2021年11月15日

やる気を下げてしまう! 意外な言葉の使い方とは?

 

やる気を失わせる代表的な言葉とは

言葉には、人にやる気を出させたり、やる気を失わせてしまう力があります。あなたが思う「やる気を失う言葉」にはどんなものがありますか? 「でも」「だって」「どうせ」など、ローマ字の「D」で始まることから名づけられた「D言葉」や、「無理」「できない」などの否定的な言葉は、「やる気を失う言葉」の代表です。このほか、意外と気づかずに使っている表現もあります。

たとえば、「今のうちにしっかりと勉強しないと、後悔するよ」「もっとテキパキと仕事を進めないと、後で自分が困るよ」など。職場の人だけでなく家族やお子さんにも、なんとなくこんな言葉を使っていることはないでしょうか? 実は、この「○○しないと」という言い方は、知らない間に相手のやる気を下げてしまう場合があるのです。では、どうしてこの言葉が「やる気を失う言葉」なのでしょうか?

人は「不快なこと」に対してはやる気が起こらない

人のやる気は「快」と「不快」の感情が大きく関係しています。行動した結果、「楽しい」「嬉しい」など「快」の感情を得られることが予測される場合には、やる気が出やすいのですが、反対に「後悔」「困る」「つらい」などの「不快」な感情を被る可能性がある場合には、やる気が起こりにくくなるのです。

また、「○○しないと」という言葉は、相手に恐怖心や不快感、あるいは威圧感を与える場合があります。
恐怖や不快感を動機とした行動は、一時的には効果があっても、決して長続きはしないものです。

そのため、行動した結果が「不快」ではなく「快」に結びつくように、言葉の使い方を工夫する必要があります。

「今のうちにしっかりと勉強しないと、後悔するよ」
→「今のうちにしっかりと勉強しておくと、後で学んだ知識が役立つよ」

「もっとテキパキと仕事を進めないと、後で自分が困るよ」
→「今よりもテキパキと仕事を進められるようになれば、時間内に帰れそうだよね」

というように、「行動することで自分のメリットになる」ことを気づいてもらえるような言葉がけが大切なのです。

この言葉の使い方は、新人教育はもちろん子育てなど、さまざまな場面で応用ができます。 相手に対してだけでなく、自分自身に対してもこの言葉の使い方を意識すると、モチベーションを下げずに行動ができるようになるかもしれませんよ。

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