• 2015年8月12日
  • 2021年11月15日

ハンドクリームについて

 

化粧品や美容にまつわるコラムを書かせていただきます花田真理です。大学を卒業後、薬剤師として調剤薬局勤務、化粧品会社の総括製造販売責任者(薬事・化粧品開発などの業務)を経て、現在は独立して化粧品会社の代表を務めています。 「ナースプラス」では、水やアルコールを使用する機会が多かったり、夜勤などがあり規則的な生活ができない看護師の皆さんに役立つ美容情報をご紹介します。 化粧品会社時代の経験や、現在の化粧品開発で得た美容知識を綴っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

第1回目の今回は、「ハンドクリーム」について書きたいと思います。 手洗いやアルコール消毒で手が乾燥したり、荒れてしまったりすることはありませんか? 私は調剤薬局勤務時代は手荒れがひどく、ハンドクリームが欠かせませんでした。看護師さんの場合も手荒れで悩む人が多いのではないでしょうか。

<手荒れの原因は?>
手荒れが起きる大きな原因は、手の皮脂が失われてしまうことにあります。手洗い・水仕事・シャンプー・アルコール消毒などが原因となって手荒れが進行していきます。

<ハンドクリームとは?>
「手の乾燥を防ぐ」または「乾燥してしまった肌を滑らかにしたり、水分・油分・栄養を与えて保湿する」ためのクリームです。クリームにはフェイスクリームやボディクリームなど、いろいろなタイプがありますが、ハンドクリームはその名のとおり手に特化したクリームです。フェイスクリームやボディクリームを手に使用してはいけないわけではなく、ハンドクリームは手に適した使用感であったり、成分が配合されているクリームと考えるといいですよ。

ハンドクリームのタイプ

ハンドクリームといっても、成分によって下記のようにタイプが分かれています。
・保湿系
・尿素系
・ビタミン系
では、具体的に見ていきましょう!

◆保湿系ハンドクリーム◆

ヒアルロン酸・グリセリン・セラミド・シアバターなどが配合されているもののことをいいます。 例えば、ヒアルロン酸は、1gで水6リットル分を保持できる物質で、保水力に優れています。
グリセリンは、吸湿性が高い物質でヒアルロン酸のように保湿だけを行う成分ではなく、水分を外部から取り込み保湿することができます。 このように保湿に役立つ成分が水分や油分を補給します。

◆尿素系ハンドクリーム◆

尿素が配合されているもののことをいいます。
角質はタンパク質でできています。尿素は角質のタンパク質の間に入り込んで、タンパク質を破壊するため古く硬くなった角質を取り除くことができます。ピーリングをイメージしていただければわかりやすいかもしれません。
また、尿素は水分を逃がさないように働くため、肌を乾燥から守る効果もあります。

◆ビタミン系ハンドクリーム◆

ビタミンE・ビタミンB・ビタミンC・ビタミンAなどが配合されているもののことをいいます。
例えば、ビタミンEは毛細血管の血液循環をよくするため血行がよくなります。ビタミンAは肌のターンオーバーを促進します。

次回は、どのようにハンドクリームを使い分ければいいか、ハンドクリームの選び方についてお話します。お楽しみに!

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