あなたの職場で、ミスなどを他人のせいにする指導者はいませんか? 今回は「他人のせいにする指導者に怒りを感じる方へのアドバイス」をお伝えします。
他人のせいにする人の共通項
先輩に言われた通りにしたにもかかわらず怒られたり、自分だけの責任ではないと感じている状況なのに自分のせいにされたりして、怒りを感じたことはありませんか?
私はこれまで、自分のミスを他人のせいにする人をたくさん見てきましたが、こういった人は指摘をしても「聞く耳を持たない」「ますます言い逃れをする」あるいは「感情的になる」といった共通点が多く、建設的な話し合いになることはほとんどありませんでした。
相手に伝えても理解してもらえない状況は非常につらいですし、自分の怒りの行き場がなくなることも多く経験しています。
他人のせいにする指導者に怒りを感じたときはどのような対応すると良いのでしょうか?
今回は、3つの対処方法をご紹介します。
怒りの対処方法
<1.怒りを解放する場を設ける>
感情を無理やり理性で抑えようとすればするほど、消化しにくくなり、その出来事について考える時間が長くなる可能性があります。一人になったときに日記などに怒りを書く、親しい友人に聞いてもらうなど、何らかの形で思いを表現する場を意識的に設けましょう。
<2.見方を変える>
見方を変えることで、自分が相手の「何に」反応したのかを探っていくきっかけになります。一番わかりやすいのが、指導者の「責任感のなさ」に対して反応することですが、さらに自分の内面を探っていくと「自分が周りから悪く思われたらどうしよう」などという周囲の目に対する恐れが隠れている場合があります。
相手の責任感のなさに反応していた場合、自分はそれだけ「責任感」を大切にしているのだと気づくこともできますし、人の目を気にする自分と向き合うきっかけにもなります。
また、この出来事をきっかけに、次回から「十分な確認の意識づけを強化する」など、危機管理能力を高めることにもつなげられます。どう考えれば成長できるかに意識を向けていくことが大切です。
「他人のせいにする人は、相手のことを考える余裕もないほど自分を守るのに必死になっており、本人もそのことに気づいていない」と俯瞰して考えると冷静になれる場合もあるので「俯瞰して見ること」を意識するのもおすすめです。
<3.話し合いをする>
相手が聞き入れてくれない可能性が高いからといって、なんでも我慢する必要はありません。相手の言い分を不服に感じたときには、きちんと自分の思いを伝えることも大切です。
しかし、自分が正しいと信じて疑わない相手の場合、やみくもに反論をしても相手が感情的になる場合があります。相手を責めるのではなく、冷静に自分の思いや要望を伝えましょう。
怒りを上手に発散しながら出来事から学びを得ることで、なるべく速やかに気持ちを切り替えていきましょう。