• 2020年1月10日
  • 2022年5月13日

信頼されるリーダーになるためのコミュニケーションのポイントとは

 

信頼されるリーダーになるためのコミュニケーションのポイントとは

看護業務において、ある程度の経験を積むと誰もが直面する「リーダー業務」。しかし、実際にはリーダーシップをとることが苦手な人は多いようです。今回は「信頼されるリーダーになるためのコミュニケーションのポイント」についてご紹介します。

スタッフを不安にさせない意識を

ある程度仕事に慣れてきた頃、多くの方がリーダー的役割を担う時期がやってきます。しかし、「患者さんと接するのは好きだけど、リーダーシップをとるのが苦手……」という人は多いです。よくある苦手な理由として「間違った判断をしたとき、周りに指摘されたらどうしよう」という自信のなさや「自分が言いたいことを上手に伝えられない」など、コミュニケーションに対する不安が大きいことが挙がります。

しかし、リーダーが曖昧な態度で伝達するとスタッフは不安になり、頼りないリーダーと認識され、気がつくと「リーダーに報告せず自己判断で行動するスタッフ」が形成されていく恐れもあります。

信頼されるリーダーになるために、判断力や全体像を把握する力は重要ですが、それらは経験によって徐々に培われていくもの。実際の現場では「白でも黒でもどちらでも大丈夫」な場面が多いのも事実です。
まずはスタッフが安心して働くために、正誤は別として「よくわからないけど、これでいいんじゃないかな」ではなく「まずはこれでやってみて」「少しでも変わったことがあれば、すぐに教えて」など「明確に指示を出す」ことを意識してみましょう。

非を潔く認めることも大切

リーダーは、チームを正しい方向へ導くことも重要な役割であるため「明確に出した指示が間違っていたら、それこそ信頼を失ってしまうのでは……」という不安や恐れもあるかと思います。 しかし、そこで二の足を踏んでしまうと、ますます信頼されるリーダー像からは遠のきます。

「リーダーシップやコミュニケーションがとれるように勉強する」など「インプット」をすることも大切ですが、より早い成果を出すためには行動としてアウトプットし、どんなに小さなことでもいいので「自分はリーダーとして行動ができている」という自信を高めていくことです。 たしかに間違った判断をしてしまうことがあるかもしれませんが、意識の焦点を「できていない」部分にあててしまうことは、セルフイメージを極端に損ねる可能性が高いことも覚えておきましょう。

私も長年看護師をやってきましたが、正直なところ、どれだけ経験年数を重ねていても判断に迷う場面は多々あります。しかし、私が多くのスタッフから「坂口さんと一緒なら安心できる」と言われてきたのは「明確に指示を出す力」と、「間違った判断をした場合、自分の判断ミスを曖昧にせず、非を認める潔さ」があったからだと思います。

指示の正確さは経験を重ねるごとに精度が増すもの。まずは「明確に指示を出す」ことを目標にしつつ、もしも間違いがあったときはごまかさず、認める柔軟さも忘れないようにしましょう。  

 

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