• 2019年5月10日
  • 2021年10月29日

新人看護師さんに知ってほしい5つのエール

 

新人看護師さんに知ってほしい5つのエール

仕事を始めて数カ月。新人看護師さんは無我夢中で走り続ける日々をお過ごしかと思います。この時期はまだ、わからないことがたくさんあるだけでなく、疲れが出てきやすい頃でもあります。頑張っているあなたへ、今だからこそ知ってほしい5つの心がけについてお伝えします。

5つの心がけ

1.極力、他人との比較は避ける

人と比較することでやる気が出るのであればかまいませんが、「同期に差をつけられて焦る……」など、自分が落ち込む場合はできるだけ比較は避けましょう。入職時期や年齢などが同じだとしても、成長のスピードは人それぞれ。それを念頭に置き、できることからコツコツと取り組むことが大切です。

2.勉強より休息を

新人さんは「勉強しないと」が口ぐせになってしまう方も多いもの。しかし、この時期は仕事を覚えるだけでも精いっぱいの状況ですので、気持ちばかりが焦り勉強が身につきにくいタイミングでもあります。緊張感でいっぱいの日々を過ごしているからこそ、休日はきちんと休息をとるように心がけましょう。

3.先輩の言葉をうのみにしない

「入職してから3カ月もたつのにまだ覚えられないの?」「私が新人だった頃はたしかに仕事が遅かったけど、あなたほどではなかった」「こんなこともできないなんて看護師に向いていないと思う」といった先輩からの発言に対し、「やっぱり3カ月もたつのに覚えられないなんて、ダメな新人だよな」「新人だから仕事が遅いのは当たり前と言い聞かせてきたけれど、遅いのはダメなんだな」「先輩が言うんだから、やっぱり向いていないのかな」など、言葉を真に受けて落ち込むケースがあとを絶ちません。

「今は」仕事ができないからこそ、「私はできない人間だ」と思い込みやすいのですが、あくまでも先輩の意見は主観です。それが真実ではないことを覚えておきましょう。

4.できたことに焦点をあてる

仕事ができないと悩む新人さんの共通点は「自分にダメ出しばかりしている」ことです。

「あれもこれもできていない……」とできないところばかりに意識の焦点があたっているため、できたところを見つけようとしない。あるいは、「こんなのできて当たり前」と自分を認めない傾向にあります。たとえ牛歩でも、昨日より今日のあなたは確実に仕事を覚え、成長しているのです。できなかったと思うことが多ければ多いほど、自分ができていることを見つけて認める習慣をつけましょう。

5.理想は低く

「入職して3カ月もたつのに」「半年もたつのに」など、非常に短いスパンで悩んでいる新人看護師さんをよく見かけます。理想を高く掲げるのは悪いことではありませんが、理想と現実にギャップがあればあるほど、自分にダメ出しをしやすくなり、精神的ストレスも大きくなります。「できるだけ早く一人前の看護師になりたい」と思うのであれば、時間をかけてじっくりと自分を育てていく心づもりで、ひとつひとつ確実に知識や技術を身につけていきましょう。

この時期、新人看護師さんはむやみやたらに頑張ってしまいがちですが、いつも全力を出し続けていると息切れしてしまいます。気持ちのメンテナンスをしながら、着実に歩むことを大切にしてくださいね。

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